スマホを盗難された！
海外に出ると決して治安の良い場所ばかりでなく治安の悪い国や地域があり、それに伴うのはスリの問題。どんなに気をつけていても、それはある時突然まるでスコールのように起きる時は起こってしまいます。私もその1人。勿論スリに合わないのが1番でしょう。でももしあなたがスリにあってしまったら？まずは深呼吸を３回位してください。そして、これからすべき事を確認して手続きをしていきましょう。
３回の深呼吸は終わりましたか？それではまず最初にすべき事からご紹介してきます。
1：本当に盗難にあったか確認する
もしかしたら勘違いでカバンの奥底やひょんな場所にあるかもしれません。自分の携帯を鳴らしたり落ち着いて身の回りの場所を探してみましょう。
2：携帯回線の停止
盗難が確定したら様々な手続きをしていきます。
まず盗まれた携帯が日本のSIMカードの場合、携帯会社に連絡して回線停止の手続きをします。回線が悪用されてしまえば高額請求がくる恐れも。不正通話はクレジットカードの保障を受ける事はできません。電話手段がない場合は宿泊しているホテルに戻り日本への電話をかけましょう。
ドコモ：+81-3-6832-6600
AU:+81-3-6670-6944
ソフトバンク：+81-92-687-0025
3：携帯情報を消去
そして個人情報が流出する前に、個人情報を消去しましょう。消去に戸惑うかもしれませんが海外で盗まれた携帯は残念ながら戻ってくる可能性が低いです。
iphoneの場合
PCや他の携帯端末から iCloudにアクセスし、ログイン後「iphoneを探す」をクリック。もし貴方の携帯が「iphoneを探す」機能がオンになっていればどの場所にあるか検出する事ができます。ですが1人でその場所に行くのは危険。どうしても行く場合は現地の警察の指示を仰いで下さい。
そして機能がオフになっている場合、機内モードになっている場合など検出できない時はすぐに【iPhoneを消去】をクリック。もし日本で盗まれた場合は戻ってくる可能性はありますが、海外で盗まれた場合は戻ってくる事はほぼ0と考えてください。
Androidの場合
PCや他の携帯端末からスマートフォンを探す – Google Accountのページを開き紛失したスマホで使っているGoogleアカウントでログインし、紛失したスマホが表示されたらクリックします。【端末を探す】をクリックすると検出できる状況であれば画面上に携帯の位置が表示されます。見つからない場合は【端末データを消去】をクリックしてください。
4：警察に行く
深夜の危険な時間帯をのぞき、出来るだけ早く近くの警察へ行き盗難証明書(police report)を発行してもらいましょう。携帯をすられた場合は大使館へ行く必要はありません。
警察で聞かれる事は国によって異なりますが私がモロッコで聞かれたのは以下の通り。
聞かれた事
- 名前・生年月日・国籍
- 宿泊してる宿
- 盗難時の状況
- 盗難された携帯の機種とシリアル番号
自分から伝えた事
- 入っているSIMの種類
- SIMの電話番号
- ついている携帯カバー
自分から伝える理由は、盗難証明書に記入してもらう事で携帯本体だけでなくカバー等のアクセサリや海外用SIMカードも日本での保障を受ける事ができるからです。もし聞かれなかったら自分から伝える事を忘れないようにしましょう。そして盗難証明書の情報をもとに保険金の支払いの可否が決まるので間違いがないかチェックする事も大切です。
ポイント
SIMがキャリア(au,docomo,SoftBank)の場合SIMカードはキャリア所有のものとなるので保障適用外になります。保障を受けるのは現地SIMか事前に日本で購入した海外用SIMカードのみです。
持ち物
- パスポート
5：保険会社に電話
海外保険に加入している場合は保険会社に、クレジットカードに付帯されている携行品損害の保障を使う場合はクレジットカード会社が載せている保険用電話番号に連絡します。
ポイント1
クレジットカードの携行品損害の保証は、旅行の交通費を支払う事で保障を受けられる「利用付帯」と、クレジットカードを持っているだけで保障を受ける事ができる「自動付帯」があります。
利用付帯のクレジットカードしか持っていない場合は、空港までのタクシーやバス、航空券のどれか１つを利用付帯のクレジットカードで決済しましょう。
ポイント2
いくつもの保険会社に加入していたり、何枚もクレジットカードを持っていても携行品保証は異なる保険会社に重複して請求する事はできません。勿論按分して数社から保障を受ける事も可能ですが補償額は変わりませんので、保証が手厚い１社に請求する方がスムーズに手続きが進みます。
保険会社に提出する書類は以下の通り
- 往復のフライトチケット又はパスポートの出入国スタンプ
- 盗難証明書
- 携帯購入時の領収書
- 保険会社の請求書類
ポイント3
携帯本体の他に、スマホのケース、スマホのカバーの領収書もあれば保証の対象になります。
領収書がなくても交渉で保証されるケースもありますが、あるだけで保証されやすくなります。できるだけ領収書は保管しておきましょう。
海外旅行保険の携行品損害を請求時の注意
上限金額
殆どの保険会社は1点の上限が10万円に設定されています。
保証は減価償却
携行品損害の請求金額は減価償却によって決まります。つまり購入時の価格から保有年数に応じた価値の減耗分を差し引いた価格が保証されるのです。購入時の価格を保証する新価払いを採用している保険会社は朝日火災やJI保険など、大手ではありません。
30日以内に請求する
盗難が発生してから30日以内に保険会社に請求しましょう。30日を過ぎると保証の対象期間外になります。
置き忘れや紛失の場合は？
置き忘れや紛失の場合は携行品の保険対象にはならない事がほとんどです。自分に過失がない場合に保険がおりる対象になります。
データは保証されない
携帯に含まれているデータは保証されません。
スマホを盗難されて思った事
クレジットカードを持っておいてよかった
私が連絡したのはダイナース(東京海上日動)。2年利用した携帯だったのですが１品の上限額位の金額保証していただけました。
日本のSIMカードを抜いておいてよかった
現地で利用できるSIMカードに差し替えておいたので、SIMカードの停止や再発行などの面倒な手続きを省く事ができました。Wi-fiでネットにつなぐよりSIMカードの方がいざという時に助かります。ただしSIM fleeeの携帯に限ります。
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クラウドを利用しておけばよかった
クラウドを利用していなかったので、画像やデータなどは戻ってきませんでした。一部の仮想通貨の暗号が携帯にしかなかったので数百万円消えていきました。
日本を離れる前にデータのバックアップをしておくのがオススメです。
最後に：盗まれたスマートフォンはどうなるの？
特に海外で盗難にあいやすいスマートフォン。指紋認証ロックがかかっていて使えないのでは？とも思うかもしれませんが、ロック画面であってもSiriから情報を得て悪用したり、iPhoneを分解してパーツごとに転売されたりとお金にかえる方法は様々。海外で治安の良くない場所を歩く時はくれぐれも気をつけてくださいね。
